信念とは。

syn-apse2007-11-27

「Vier Minuten」(英題Four Minutes、邦題は4分間のピアニスト)観てきた。
殺人犯の女性囚人と、ピアノ教師として刑務所に訪れた老女。
その囚人ジェニーの類まれな才能を見抜き、彼女にレッスンを始める…


ピアノを通して2人は心通じ合い、コンテストで優勝し温かなエンディングを迎える、
なんて生優しい話じゃない。
痛みと悲しみの螺旋はめぐりめぐり、静かに下降していく。
その行き着く最後、たった4分間、爆発する。魂の叫び。
激しい。
とても激しい映画。
最後のジェニーのあの表情。あの目。
頭から離れない。
なんとなく「Dancer In The Dark」を思い出した。
あんな古典悲劇ではないし、全然別物だけど
ラストへ向かって膨れ上がるエネルギー、
そして最後に放たれる激しさ。
そういう構造が近い感じがした。
あ、でも主人公2人を取り巻く人間たちは
ラース・フォン・トリアーちっくかも。
なんにせよ必見。
最後はほんと、圧巻です。